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執筆者の写真Yukiko Yoshida

これでも頑張っている方なんです



©YukikoYoshida

はじめに

もしかして友達の中には「ゆきこ何やってんのかなー」「ゆきこ大丈夫かなー」と思っても、根掘り葉掘り聞かない方がいいんじゃ、とか、あまり触れない方が良いんじゃ、と考えてくれる子がいるかもしれません。

近況アップデート:ここまでのこと

そんなゆきこ、最近はなにをやってるの?そんな疑問を持ってるあなた。ええ、あなた。(どなた)

実は半年前にまた、入院していました。

とてもつらくなってしまい、頭が混乱しまくった状態で、任意(自分の意思)の1ヶ月ちょっとな入院。

精神科の入院ってなにすんの?と思った方は、そんな記事も書いてあるので良かったらどぞ。

そして退院後の冬は依存行動の症状が悪化したり、過食嘔吐が急激に悪化したり。

泣きっ面に蜂で1月に事件が起きてPTSD(心的外傷後ストレス障害の略で、トラウマによる障がい)も大復活。暴れる扁桃体がたたって、またも自分の命や、家族の安全が危なくなってしまいました。

(トラウマやPTSDがなんぞや?という人はトラウマについての記事も書いてます)

両親と生活ができなくなり、無理を聞いてもらって、一先ず猫と二人暮らしをするようになりました。

近況アップデート:最近のこと

3月、ひょんなことから「これ、やってみようかな、いつかじゃなくて」ということが生まれました。

いつかやりたいことを空想するのはもう、ほぼ趣味なのですが、実際にやるとなると話は違います。自分にとって「意欲」というものは滅多に湧いてくれる感情ではなくなってしまったので、今回は「え、ちょっとこれ意欲じゃない?」ということで実際にまわりの治療者や支援者に相談することにしました。。

入院していた病院に活動療法科というものがあり、そこで18の頃から度々困ったことの相談にのってもらってきました。

と、「なになに?その意欲って?」と思った方はまた別のとき。

今は、週に2回、そこで活動療法、略してOTのグループに通っています。OTグループは、活動や作業をすること、人と関わる時間をもつことなどで個々が持っている目標を練習する場、という感じ。私はもともと「症状が重いとき」の避難目的で通い始め、今はその「やりたいこと」に向けて、生活を変えていく練習の意図も含めて通っています。

そして毎週、弁証法的行動療法(DBT)のグループに引き続き通っています。病気について学んだり、症状や衝動について教わったり、その対処法を練習したりするグループです。そこでスキルを学んでは練習しています。実はめちゃくちゃ難しいことをしています。でも自分には一番効果がある治療です。

そして毎週、診察があります。前述の病院とは別のクリニックに通っています。先生は、私のダークマターの理論(詳しくはダークマターのショートコラムシリーズをどうぞ)を面白がって聞いてくれるような先生です。

そして地域の障がい者サポートセンターにも通っています。自分の高校の課題をやりに行ったり、もう一つ、「就労支援」というものを受けにいったりしています。就労支援は、簡単に言うと「普通に働くのが難しい人たちが、働くための、サポートをしてくれる福祉サービス」て感じです。友達何人かには「社会復帰のリハビリみたいな感じ」と言いましたが、実際のところ、どんなイメージかな。身体の怪我とか障がいからのリハビリとか社会復帰の感じとは、また少し違うかもしれません。(詳しく知りたい人がいたら、聞いてください)

これでも頑張っている方なんです

「働くなんて無理だ。こんなんじゃ。毎日精一杯頑張ってるけど、今はこれでいっぱいだ」

前回の仕事の経験が色々苦しかったのもあり、暫くはこう思っていました。なので自分が今就労支援の相談に乗ってもらいながら、週に4回通院して、加えて高校の勉強もやっている。これは私にとって、あたりまえじゃないことなんです。

久しぶりに会う友達に「ゆきこ、そういえば今は何してるの?」と聞かれる。

始めて会う人から、「何されてる方なんですか?」と聞かれる。

すると私は、「治療と、リハビリみたいなことをしています」といった答えをすることがあります。(事実なので)

けれど、「ふ、ふーーーん」という反応を見て、どこか「あぎゃ、期待はずれな答えだったのかな」と不安になります。(事実を答えてるんだけど)

「人生もっと、がんばったら?」

そんな無言の重圧が、知らぬ間に自分にのしかかるかのように、

誰も言っていないけど、「そんなもんな人生なの?」と押されているようで、段々と苦しくなってしまうのです。

自分も久しぶりに会った友達には気になって「今なにしよるん?」て聞くし、誰も私を「そんな生活なの?」と責めたり卑下したりすること、ないかもしれない。けれど、この「そんな生活」をしていることが、実は自分にはめちゃくちゃすごいことなんです。

こんなに、頑張れてる。あたりまえじゃない。

普通の生活ができない。障がい者手帳やヘルプマークを持ち運ぶけれど、見た目には分かんない。

そういうつらさは、今もあるままです。今日も、あるままです。あるままで、生きているし、あるままで、スタバ行くし、映画見るし、家事するし、勉強するし、やりたいことに向かって一所懸命にコツコツしてます。色々できるようになった自分が本当にすごいな、と思う一方で、別にそれを「良くなったね良かったね」とは思わない。事実「元気そうで良かった」「良くなったね」はあんまり言われたくない言葉なのです。見えないけれど、つらいままだから。

だから、タイトルのとおり。

これでも頑張っている方なんです。

友達のみんなへ

ここまで、読んでくれてありがとう。長いのに!

私はわかってほしいな、という気持ちをみんなに抱くことがあります。もしかして「わかってあげたい」と思ってくれる優しい子もいてくれるかもしれない。でも、分からなくて、自然なんだ。分からないのは、なんもおかしいことじゃない。

分かってもらえることは、ええー!?この人、いま通じた!?まじウワォ!ってくらい、レアなこと。なのでこれを読んで、なんとなく知ってくれることが、まずは十分な一歩であるわけです。

実は、振る舞い方や接し方が分かんないから距離を置くっていうのは、時々寂しいんです。理解できなくても、ゆきこはゆきこのままです。これからも、そんなこんなですが、よろしこゆきこ。


©YukikoYoshida


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