前回までで、まず「ゆきこの心にダークマターがあるとしたら(→①)」ということと、そして「ひょっとして空虚と恐怖が2大要素としてダークマターになっているんじゃないか(→②)」ということを書きました。まったく、クレイジーな考えかもしれないですが、実はまだ続きがあります。
それは、診察室の待合室でNewton別冊の『ダークマターとダークエネルギー—宇宙の96%を占める未確認の質量とエネルギー』を読んでいたときのことです。ダークマターとダークエネルギーのことはもともと、「ビッグバンセオリー」というアメリカのコメディードラマで見て名前だけ知っていた程度でした。しかし自分の中に「心の中は宇宙みたい」とか「自分の中のこれダークマターみたい」とか思うようになってからそれまで興味もなかった宇宙とか物理とかを、心理の視点から見るというヘンテコなことをやりだしたわけです。そうするとなんだか面白くて、そういうわけだから待合室にあったニュートンを手に取ったのでした。(自分の説を裏付けたい無茶な子)
そこに書かれていたのが、ダークマターに続いて、ダークエネルギー。これがまた面白くて、ダークマターが「引力」であるのに対して、ダークエネルギーは「斥力」、つまり引力の反対の力で、物事を引き離したり、広げたり、外に向かったりする力のことです。簡単に言うと引力は「引き合う」、斥力は「離し合う」力、といったところでしょうか(物理全然知らないゆきこドキドキ・・・)
ちょっと難しく聞こえるかもしれませんが、説としては、ダークマターが「寄せる、引く、つなぐ、集める、とどまる」といった役割、というのに対して、ダークエネルギーは「外に広がる、離す」などの役割がある力のことです。宇宙が膨らんでいっている不思議や、ダークエネルギーの詳しい説明は是非、物理の先生に聞いたり、ニュートン読んだり、図書館で調べたりしてみてください。ゆきこ、知識に自信がございません。
しかしそれはともあれ!
ゆきこはひらめきました。もうひとつの、クレイジーなアイディアです。
ダークマターが心にあるのなら、ダークエネルギーももしかしてあるんじゃ?と。
そこでハッと浮かんだのが、私の中のワクワクパワーや、センサー。
小さい頃を振り返っても不思議、そして今もまた不思議なのは、自分の中に二つの相反する力や性質が共存している点。「できない」と「やりたい」や、「恐い」と「興味」とか、「不安」と「好奇心」とか、挙げると色々。(「こだわり」と「無頓着」とか「過敏」と「鈍感」とかもあります)
前者の方の力は病気になってからは特に強いので、つらいときは家から一歩も出られない時期が続くこともあります。しかしこの後者がまた結構存在感強い。相反する様々な性質や状態と共存するようにして、自分の中にある好奇心や興味、関心。それらを総じて「ワクワク」と呼んでみる。
これ、ダークエネルギーなんじゃ・・・
そう思ったのがちょうど先月のことでした。
えー、まだ続くんかい!と思った方、次回はもっとぶっ飛ぶのでもうしばらくご辛抱を。
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