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執筆者の写真Yukiko Yoshida

大脳辺縁系とファン・ゴッホ①


不思議なことを言い出すようですが、ゴッホの絵を見ながら考えていたことがありました。

「大脳辺縁系」——。

(でたでた、またヘンテコなことを・・・と思ったアナタ。

しばし、お付き合いください笑)

ゴッホ、は日本での呼び方で、正しくは「ファン・ゴッホ」なんだそうですが、ここではそれを敬いつつ長くて大変だから(3文字と点やん)ゴッホと呼びたいと思います。

私はちゃんとした学校に行ったのは中学1年の途中までで、その後は少し変わった学業スタイルを歩んできたため、美術の知識があんまりありません。

画家について学んだのは小6止まり。私のいた小学校の図工の先生は面白い先生で、生徒に「美術を自分でやらせる」先生でした。好きなお菓子のパッケージを模写したり、絵の具とボンドを混ぜて「なんちゃって油絵の具」を作っては「さあ指を使って自由に絵を描こう」と言われたり、あまり見たことのない画材を用意して「この教室にある画家の人たちの絵を、なんでもいいから真似して描いてごらん」と言われたり、ハードパステルを使ってひたすら「黒い紙」に花の絵をぎっしり描いたりする、なかなか斬新で楽しい授業でした。

卒業後しばらくして、同級生何人かと会いにいくと「なんちゃら」の像を段ボールだかなんかで作っているのを見せてくれて、面白い先生だなー、と思ったのを覚えています。(なんちゃらが思い出せない。なんか、有名な像。いい加減笑)

その図工の授業で、私はゴッホの「寝室」を使って、作品をやったことがありました。

それがゴッホとは、全然分かってないままで。(なんか椅子が描きたかった)


「指で描くなんちゃって油絵」の時は、なんとなく感触が楽しくて「波」を描きました。うにょんうにょんした具合と、絵を横切る橋がいいねーと褒められて得意になったのを覚えています。

その、2つの思い出がゆきこの頭にずっとしまってあったわけですが、

話を少し飛ばします。

実はゆきこ、病気になってからあるモノにハマります。

ジグソーパズル。

それも、最初は普通に1000ピースのものをやるのですが、

段々エスカレートして「極小ピース」とか「達人級」とかいう、グリーンピースくらいの小さなジグソーにハマってしまいました。

(目つかれるやん)

小さいから、ピースの一つ一つをよく観察しないと、どこにハマるのかが分からなくなります。

気分はまるで「CSI」。こりゃ犯罪捜査もいけるで〜とか思いながら夢中になってやっていました。

その極小ジグソーのひとつで、ゴッホの「夜のカフェテラス」をやりました。

その時初めて気がつきます。

ゴッホ、道を描くのに3つの全然違う色を使っている・・・。

黒、赤、黄、

そして所によって青、白、オレンジ。

遠くから見ると、全然違和感がないんです。

だけどパズルのちっこいちっこいピースで見ると、「この黒くて白くてオレンジで青いのは一体なんだろう」となるわけです。

まさか「道」とは・・・!

全体が完成した頃には、「ゴッホって、面白いなー!!!」と思ってやまないゆきこでした。

小学生の頃の2つの思い出と、そのパズルの思い出とで、

勝手に「ゴッホ好き〜」

みたいな変な愛着を覚え始めます。

そんな中、今回上野でやっているゴッホの美術展を見に行ったのです。


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